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52 アクションプランを進める人と進めない人が分かれる会社で見るべきポイントー改善活動への姿勢から、任せられる人と指導が必要な人を見極めるー
アクションプランを始めると、
「いつも動く人」と「なかなか動かない人」に分かれます。
その違いを、
単純に「やる気の差」と考えていないでしょうか。
実は、
ここには人材を見るうえで重要なヒントがあります。
アクションプランへの姿勢には、その人の考え方が表れる
改善活動では、
決められた仕事をこなす力だけでなく、
「会社全体への関心・協力姿勢」など、
通常業務では見えない姿勢が表れます。
そのため、
動かない社員をすぐに消極的と判断するには 早い場合があります。
動かない背景には、
「能力・理解・納得感・業務量」など、
異なる原因があるからです。
また、
アクションプランは 、
「誰が考え、誰が協力し、誰が周囲を巻き込めるのか」
を確認できるため、人材を見る機会にもなります。
<事例>40名規模の専門サービス業では、毎年「業務改善のアクションプラン」を実施していました
しかし、
活動を進める社員は毎回ほぼ同じで、
その他の社員は本業を理由に参加していませんでした。
経営者は、
「改善活動に積極的な社員だけ」を評価していましたが、
評価基準や役割は明確ではありませんでした 。
そのため、
一部の社員には負担が集中し、
協力しても評価されないという不満も生まれていました。
原因は、
アクションプランが通常業務とは別の任意活動として扱われ、
会社として何を期待しているのかが曖昧だったことです。
そこで、
アクションプランへの関わり方を評価制度に接続しました。
中心となって進める人だけでなく、
・期限を守る
・依頼に協力する
・他部署に声をかける
・改善案を出す
といった行動も確認するようにしました。
取り組まない社員については、
・能力不足
・業務過多
・優先順位の理解不足
・活動への納得不足
に分けて面談を行いました。
その結果、
自ら課題を見つけ、
周囲を巻き込みながら進める社員が明確になりました。
その社員は、
次期チームリーダー候補として育成対象になりました。
反対に、
業務量に問題がないにもかかわらず、
・協力を拒む社員
・決めた役割を果たさない社員
なども明確になりました。
会社は、
「支援が必要な社員」と「役割認識の改善が必要な社員」を
分けて指導できるようになりました。
取り組む人は、会社の未来に目を向けている
①通常業務以外にも関心を持てる
自分の担当業務だけでなく、
会社全体の課題や今後の方向性に目を向けている
②正解が決まっていなくても動ける
改善活動では、指示を待つだけでなく、
自分なりに考えて進める力が求められる
③周囲のために時間を使える
自分の成果だけでなく、
他の社員が働きやすくなる仕組みづくりにも協力できる
アクションプランに主体的に取り組む人は、
目の前の仕事だけではなく、
会社が今後どうなっていくかにも関心を持っています。
こうした姿勢は、
将来の役職者やチームリーダーに求められる重要な要素です。
取り組まない理由は、社員ごとに分けて考える
①進め方が分からない
何から手をつけるべきか分からず、
結果として動けなくなっている可能性がある
②優先順位を理解していない
通常業務を優先し、
改善活動は余裕があるときに行うものだと認識している
③目的に納得していない
なぜ必要なのかが理解できず、
自分には関係のない仕事だと受け止めている
同じように動いていない社員でも、
原因によって必要な対応は異なります。
進め方が分からない社員には
支援が必要ですが、
必要性を理解したうえで協力しない社員には、
役割や責任を改めて伝える必要があります。
アクションプランを、人材の見極めに使う
①実行力を見る
決めた内容を期限までに進め、
途中で止まらずに完了できるかを確認する
②協力姿勢と巻き込み力を見る
自分だけで進めるのではなく、
関係者に声をかけ、協力を得られるかを見る
③改善意識を見る
現状の問題をそのまま受け入れず、
より良い方法を考えられるかを確認する
アクションプランは、
立候補した人だけを評価するものではありません。
・中心となって進める人
・依頼されたことに協力する人
・周囲を巻き込む人
など、
それぞれの関わり方を見ることが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
アクションプランは、
会社と人材の両方を前に進める取り組みです。
アクションプランを実施すると、
動く人と動かない人が分かれます。
大切なのは、
その差を単純な「やる気の問題で終わらせない」ことです。
・誰が会社の未来に関心を持ち、
・誰が周囲と協力し、
・誰が決めたことを実行できるのか
その姿勢を丁寧に見ていくことで、
次に役割を任せる人と
今後指導が必要な人が見えてきます。
「改善活動を進めながら、人材を育て、見極めていく」
それが、
アクションプランを経営に活かすということです。
・取り組む姿勢から、次のリーダー候補が見えてくる
・動かない理由を分けることで、適切な指導ができる
・改善活動を、評価や育成と切り離さない
最後までご覧いただきありがとうございました!