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37 評価における「自己評価」の目的とは?
「自己評価、
どのように点数をつければいいのか分からない」
そんな話を部下から聞いたことはないでしょうか。
確かに、自己評価というのは
“点数をつける”ことに意識が向きがちで、
本人も「どう書けば正解なのか」と迷いやすいものです。
しかし本来、
自己評価は“上司へのアピール”ではなく、
“自分の仕事を客観視する訓練”です。
上司としては、
この「自己評価の目的」を正しく伝え、
社員が自分の成長や課題を冷静に振り返れるよう
支援することが重要です。
今回は、評価制度を運用する立場から、
「自己評価の本来の意味とその育成的効果」を整理します。
■なぜ自己評価が大切なのか
「自分の成長を見える化し、評価の納得感を高めるために」
自己評価は
“点数づけ”ではなく“振り返りの機会”です。
①自己評価は「会社のための提出物」ではなく、
「自分自身の成長記録」であること。
評価は他者から与えられるものではなく、
自分の成長を客観的に確認するためのプロセスです。
点数をつけること自体が目的ではなく、
「なぜそう感じたか」「どんな変化があったか」
を振り返ることが重要です。
②成果だけでなく、
努力・工夫・学びの積み重ねを自覚することで、
次の挑戦へのモチベーションが生まれる。
自己評価を通じて上司との対話の質を高め、
評価の納得感を醸成します。
■自己評価は自分をメタ認知できているかの確認
①自己評価高すぎても・低すぎても良くない
「ダニング・クルーガー効果・インポスター症候群」
自己評価では「過大評価」も「過小評価」も
起こりやすいという人間の特性を理解することが重要です。
ダニング=クルーガー効果
(実力が低い人ほど自信過剰になりやすい)や、
インポスター症候群
(優秀でも自分を過小評価する傾向)を知ることが、
自己認識の精度を上げる第一歩です。
「自分はどの傾向があるのか」を意識するだけでも、
評価の客観性が増します。

②メタ認知とは
「自分が考えていること」を
「客観的に捉え、認識する能力」
例えば、
「なぜこの判断をしたのか」「他の方法はなかったか」
と自問することがポイントです。
自己評価は、
自分の課題や成長ポイントを
“冷静に整理する時間”として位置づけたいです。
■どうすれば評価の軸がぶれないか
① 評価のばらつきは、評価者だけでなく
「自己評価の曖昧さ」からも生まれる
「どんな流れで」「何を根拠に」
評価をつけるかの手順を明確にしておくことが重要です。
“点数のつけ方”を合わせることは、
“考え方の共通化”でもあります。
②自己評価の実施手順を作る事が重要
評価基準は「抽象語」ではなく、
「行動例」や「状態」を記述しておくことで、
再現性と公平性が高まります。
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【概念編】評価実施方法について(点数のつけ方の統一)
①評価シートの職種・コース・等級が合っているかを確認
②大きな事象が発生しない限り、
基本的に評価で大きく評価ランクが変動することは
少ないこととして捉える
【事前準備編】評価の実施に向けて
①等級要件書を確認し、自身の等級に求められている
実績・能力・マインド・スタンスを把握する
②評価における重要事項=日々の行動結果の振り返り
・業務の遂行過程とその結果
・発揮した能力
・これからの課題
【実践編】実際の評価シートの活用方法 ※評価点数の付け方
①まずは等級要件書を確認する
②等級要件書における実績・能力・マインド・スタンスを確認する
③現状のコース・等級の役割に即して評価をするということを意識する
・基準の内容が一緒の部分はあるが、同じ基準ではない
※等級によって求める基準は違う(職種によって違う)
④職種共通の基準である評価要素
<プロセス・スキル・マインドスタンス・リーダーシップ×マネジメント>
はコース・等級によって違うことを意識する
⑤各評価要素に照らして評価をすることを意識する
□プロセス:実際に行動をしたのかしていないのか?
□スキル:実際にスキルがあるのか?
□マインドスタンス:実際に日々の行動がどうだったのか?
□リーダーシップ×マネジメント:実際にリーダーシップ×マネジメントの行動はどうだったのか?
⑥実際の評価点数の付け方を意識して評価をする
まずは【事前準備編】の行動を振り返り、
結果に照らし合わせて評価点数を付けることを理解する
□評価分類を確認する
□評価項目を確認する
□等級要件書メイン参照項目を確認する
※この項目だけを前提とはしない、あくまで等級要件書全体を確認する
□具体的行動を確認する
□補足内容を確認する
□各コース×等級 評価点数基準を確認する
□1点〜5点で評価点数を付ける
例:3点の評価点数を付ける場合には、
3点の評価基準の内容を全て満たしている場合に3点とする
⑦表現の意味を理解する
自主的:他者からの指示がなくても、
率先してやるべきことと着手するマインド・スタンス
主体的:自らの意志や判断に基づいて、
自責のもとで行動しようとするマインド・スタンス
模範 :周囲の手本となる行動を継続して実践している
(言動に一貫性があり、信頼されている)
理解度が高い/高いレベル:自身の等級の役割を十分に果たしつつ、
上位等級の役割の50%程度を遂行している
理解度が非常に高い:自身の等級を超えて、
上位等級の役割をほぼ自立的に遂行している
(≒次の等級に近い水準)
⑧評価点数を付けて評価ランクを確認し、
評価ランク自体に違和感がないかを確認する
※違和感がある際には、再度評価をする
⑨前回からの比較を行う
現時点での評価ランクと前回の評価シートを比較して 、
なぜ評価ランクが上がったのか?評価点数が変わったのか?の
根拠が説明できるのかを確認する
前回と比べて成長しているのか?(なんとなくは絶対NG)
⑩最終的に評価したシートを一次評価者に送付する
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
自己評価の目的は、
「社員に自分を評価させること」ではなく、
「社員が自分の成長を言語化できるようにすること」です。
マネージャーや経営層として大切なのは、
社員が「どう感じたか」を否定せず、
“なぜそう感じたのか”を一緒に深めていく姿勢です。
その対話が「単なる点数合わせ」ではなく、
次の成長課題の発見につながります。
評価制度は管理のためのツールではなく、
育成のための仕組みです。
自己評価を“制度上の義務”で終わらせず、
「成長対話の入口」として活かせるかどうかが、
評価運用の成熟度を左右します。
マネジメントの立場だからこそ、
「社員の自己評価を通じて、どのように考え、どう支援するか」
そこに本質があります。
最後までご覧いただきありがとうございました!