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2025.11.11

34 評価結果は処遇(賞与・昇給・昇格)に反映する方がよい?しない方が良い? 

34 評価結果は処遇(賞与・昇給・昇格)に反映する方がよい?しない方が良い? 

多くの企業で 
「評価をどう処遇に反映させるか」 
は重要なテーマの1つかと思います。 

「評価結果が処遇に直結する」ことで 
モチベーションが上がるという考え方もあれば、 

短期的な成果ばかり追う危険もあります。 

特に少数であれば 
目先が大事なのは当然ですが、 
中期的なアクションに対する成果も追う必要があります。 

今回は、 
評価と処遇の関係について整理し、 
実務でのバランスを考えていきます。 

まず結論として、 
ノーレイティングも良いですが、 
もし人材が不足しているのであれば、 

良い成果・良い行動を起こした社員が 
シンプルに賃金が上がる仕組みを取ったほうが 
良いかと思います。 

■評価と処遇を連動させるメリット 

成果を出した社員が報われる仕組み 
たとえば営業職で成果を出した人に 
インセンティブが支払われるのと同じように、 
評価結果を賞与に反映すれば 
「努力が報われた」という実感につながります。 

これが組織全体の 
モチベーションに影響していきます。 

頑張れば報われるというメッセージ 
評価と処遇がリンクしていると、 
社員は「次はもっと良い評価を取ろう」 
と行動を変えやすいです。 

逆に、評価が処遇に全く影響しないと 
「どうせ変わらない」と諦めモードに陥るリスクがあります。 

経営側にとっての効率的な原資配分 
人件費は企業にとって 
最大の投資先の一つです。 

限られた原資を 
「成果を出した人」に厚く配分することは、 
投資効率を高める観点でも合理的です。 

評価と処遇を連動させるデメリット・リスク 

短期的成果の偏重 
評価がボーナスや昇給に直結すると、 
「今年の売上」「目先の数字」に集中しがちになります。 

長期的な人材育成や、 
地味ではあるが不可欠な下支え業務 
(後輩指導・マニュアル整備など) 
が軽視される危険性があります。 

評価者の主観や偏り 
評価者の判断基準が曖昧なまま処遇に反映すると 
「上司に好かれているかどうか」 
で給与が変わるように見えてしまいます。 

よって、 
不公平感が募ると 
優秀な人材ほど離れてしまいます。 

③「評価操作」への圧力 
「あの社員を昇給させたいから高くつけてくれ」 
「評価が低いとやめるかもしれないから甘めにつけてほしい」 

といった政治的なプレッシャーが働きやすくなり、 
評価制度そのものの信頼性を損ないます。 

■中小企業におけるおすすめの考え方は
人事評価は「目標管理+評価」のセットで考える 

多くの企業では、 
「人事評価=目標管理(定量)+評価(定性)」 
の二本立てで設計しています。 

※配分イメージ 

・目標管理(定量成果):50% 
・評価(定性行動):50% 

会社や職種によって 
40:60や70:30など 
バリエーションがあります。 

組織文化や社員の個性を見つつ、 
組織の方向性をどのように持っていきたいのか? 
によってこのバランスを変えるケースが多いです。 

ポイントは、組織風土を分析しながら 
会社をどのように成長させていきたいかを 
考えて決めていくことです。 

数字だけで処遇を決めると、 
目先の成果を追いかけすぎて組織基盤が弱くなります。 

逆に定性だけでは甘くなりすぎてしまい、 
成果に結びつかないことがあります。   

※処遇への反映イメージ 

賞与:目標管理(定量)を強めに反映。 
成果が目に見える形で還元される。 

昇給:評価(定性)を中心に。長期的なスキル・役割拡大を加味。 

昇格:過去複数年の評価(定性+定量)を総合的に。 
リーダーシップやマインドスタンスを特に重視。 

まとめ 

いかがでしたでしょうか? 

おすすめとしては、「評価」自体は 
目標管理と評価で決定するように設計をして 

どのように組織を持っていきたいのかを踏まえて 
決定することです。 

評価は連動させる前提で考え、 
評価と処遇を連動させるメリット・デメリットを抑えた上で 
どのようにするのかを考えましょう。 

目標管理については 
これから言及していきます。 

最後までご覧いただきありがとうございました! 

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