18 等級(グレード)【等級要件書 成果・プロセス・スキル】

Focus and Createは 「次世代につなぐいい会社を創りつづける」
のVision実現のために、中小企業の経営者・役職者に向けた実践的なコラムをUPしていきます。
今回は、「等級」(グレード)【等級要件書<成果・プロセス・スキル>】についてご紹介します。
目次
1.成果・プロセス・スキルを定義する
2. 成果・プロセス・スキルの作り方
3.等級要件書の作り方
まとめ
1.成果・プロセス・スキルを定義する
①等級要件書でマインドスタンスと同様に重要である
②職種として何が必要かを下記の資料を参考に定義する

①成果(どのような実績が必要なのか?)
②プロセス(どのような行動をするのか?)
③スキル(どのような知識が必要なのか?)
以下が成果・プロセス・スキルの参考例になります。

2. 成果・プロセス・スキルの作り方
<大枠の流れ>
① 現状の役割や求める要件などの考え方は、考慮せずゼロベースで考える
② 等級要件書【全体感】を確認し、イメージ感を掴む
https://focre.co.jp/column/1203/(No.16のコラムはコチラから)
③ 等級要件書【マインドスタンス】を読み、求めるレベル感を確認する
https://focre.co.jp/column/1253/(No.17のコラムはコチラから)
④ 職種として必要な項目をリストアップしていく
⑤ 項目を羅列したら漏れ・ダブりなどがないかを確認する
⑥ 項目が定まったら3段階のレベル感を「現状」と「ありたい姿」を 踏まえてバランス感を持って作成する
<成果>
・職種として必要な数値的成果が最も分かりやすい例です。
①売上
②粗利
③新規獲得数
数値化が難しい職種の場合、業務完了の定義を記載することが必要です。
コンサルティングを例に挙げると、数字がない場合は、 顧客のニーズを正しく捉え、そのニーズに対する
「提案及びクライアントを動かすことができた」のようなニュアンスになります。
過去形にして成果と判断ができるかが重要です。
<プロセス>
・成果を上げるための業務の流れを定義すると作成しやすい
<スキル>
・業務を実施するための「知識」を洗い出すと良い
3.等級要件書の作り方
Q. 要件の作り方においてポイントはありますか?
A. 新入社員が入社した際に、「一定程度仕事をすれば誰でも分かる」という内容であることが望ましいです。
「基本的」や「応用的」などの表記は曖昧なので、
職種ごとに共有されている具体的な内容を記載してください。
必要に応じて「単独でできるのか?」「指導があればできるのか?」「指示が必要か?」
などのレベル感も記載してください。
Q. 初めて作成する際にどのように作れば良いのでしょうか?
A. まずは現状の社員で非管理職の社員を3段階に分けてみてください。
その後、職種としてこれから求めていきたい
「ありたい姿」と 現状の社員のレベル感を見て作成してください。
現状に寄せすぎても、ありたい姿に寄せすぎても良くありません。
「バランス感」で作成をしましょう。
Q. 昇格するためにはすべての要件を満たす必要があるのでしょうか?
A. 全ての要件を満たしてほしいですが、実際には「ほぼ」満たすことが要件です。
「ほぼ」というのは80%〜90%のイメージです。
その理由としては、部門内の役割分担の関係から、
その仕事のスキルが上がりづらいこともあるためです。
Q.指示の下や指導の下などの言葉の定義をする必要ありますか?
A.明確にする必要があります。
等級要件書には、「指示の下」のみ記載する方が混乱を防げます。
下記がそれぞれの用語への定義の例になります。
①指導の下
80〜90%の説明で対応可能
②指示の下
50%の説明対で応可能
③フォローの下
説明をせずに80〜90%は対応可能(最終チェックは必要)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は「等級」(グレード)【等級要件書<成果・プロセス・スキル>】ついてご紹介させていただきました!
等級要件書については以上となります!
ここまでご覧いただきありがとうございました!