13 コース制度の基本②「管理職」
Focus and Createは 「次世代につなぐいい会社を創りつづける」
のVision実現のために、中小企業の経営者・役職者に向けた実践的なコラムをUPしていきます。
今回は、コース制度の基本②「管理職」についてご紹介します。
目次
1.管理職・マネジメントコースとは
2.役割イメージ
3.求める成果
まとめ
1.管理職・マネジメントコースとは
・存在意義
自立した従業員が溢れる会社であれば、極端に言うと管理職は必要ないでしょう。
最初から全員が自立的な人材ではない、「コラムを書いている私もそうであるが、自分のことを自分が一番わかっていない」と感じます。
そのためにも自分のことを考えてくれている人からのフィードバックが重要です。
一緒に伴奏し、だめなことはだめと伝えてくれる、そして導いてくれるような存在が必要です。
そのためにもフィードバックやコーチングを行い、従業員の成長をサポートしていくことが役目と言えるのではないでしょうか。
・魅力、楽しさとは??
①人の成長に携われる
・外的影響(伝え続ける)を与えることで、成長するきっかけを作る
②組織の拡大を実感でき、自分が成長できる
・多くの人にきっかけを与えることができる実感があり、自分も成長できる
・課題解決の幅が広がり、多くのことを扱えるようになる
③良し悪しは一旦考えず、シンプルに職位と得られる
・会社内での職位によって成長実感が得られる
④責任が重くなるが、それに見合った報酬がもらえる
・管理職での年収が上がる(標準700万〜)
・どのような人物像が管理職なのか??
【在り方・軸】
・当社のビジョンを理解した上で行動をする
・他者に影響を与える行動を行っている
【役割】
・ビジョンを追求・達成するために、組織全体のマネジメントを行う役割
・ビジョンを追求・達成するために、組織全体にリーダーシップを発揮する役割
・管轄する組織を持つ組織全体および自身が管轄組織に対してリーダーシップを発揮し、チームビルディングを行う
・社員ひとりひとりの能力を引き出し、成果を上げる役割であり、組織のビジョン実現に向けて組織の成果に責任を持つ者
・ポイントは、役割と求める成果をまとめること
管理職に対して、「自分が求めていることを全然してくれない」と愚痴を吐いていませんか?それは、会社側が役割や求める成果についてきちんと提示していないことが問題です。
管理職の役割・求める成果について認識させるには、以下のことが必要です。
2.役割イメージ
役割イメージについては、下記の5つが大前提です。
0.組織・個人ビジョンの率先垂範・浸透・定着
0.組織全体・管轄組織におけるリーダーシップの発揮
0.部下からのあらゆる相談及びアドバイス
0.報・連・相の徹底(縦:部下→TL→M→代表、横:同僚)
0.新規取り組み・方針に対する率先垂範【人の先頭に立って物事を行い、模範を示すこと】
・役割設計の要素を考える
1.【前者・部門戦略】経営計画・アクションプラン策定・実行
①部門の中期計画(売上・利益)
②部門の単年度売上計画策定
③部門の単年度アクションプラン策定・実行
2. 【前者・部門戦略】自部署における業務設計・目標管理・実行
①部門目標の策定
②部門における業務設計(担当の割り振り・任せる業務)・個々の役割分担
③年度別・職種別・等級別目標管理項目の決定(共通項目設定なども含む)
④部下社員別の個人目標値のレビュー・承認・決定(目標管理)
⑤部門の毎月目標進捗管理の実施・アドバイス
3.【組織人事戦略×マネジメント】
①採用:採用計画の立案(中期・単年度・半期)
②人事評価:一次評価の実施・二次評価の実施
③人事評価:等級要件書の決定・承認
④人事評価:評価シートの承認
⑤人事評価:評価者会議・育成者会議への参加
⑥人事評価:個人面談シートの作成
⑦人事評価:フィードバック面談の実施
⑧人事評価:フィードバック面談結果の共有会議の開催
⑨人材育成:部門全体の育成プログラムの承認
⑩人材育成:部門全体の研修参加スケジュールの承認
⑪人材育成:部門全体の人材育成状況の確認
4. 【組織人事戦略✖️マネジメント】情報共有・コミュニケーション設計
①幹部会議における必要資料の作成指示・運営統括
②全体会議における必要資料の作成指示・運営統括
③部門別会議における必要資料の作成指示・運営統括
④業績検討会の運営全般(資料作成〜当日の流れ)
⑤経営方針発表会の運営全般+部門方針発表資料作成
5.【オペレーション】生産管理・品質管理・時間管理・進捗管理
①部下の二次クレーム対応・マネージャーのクレーム対応
②部下の業務日報の確認・管理
③部下のスケジュール管理
④部下の業務進捗管理
⑤部下の提出物の品質管理
⑥部下の健康管理・メンタルチェック・モチベーション管理
⑦事業部間・部門間の業務連帯
⑧事業部間・部門間の担当調整
⑨コンプライアンスの徹底
⑩全社・部門内標準ルールの提案・実行
6.【オペレーション】業務効率化・システム化・経費節減
①業務効率化のための社内システムの検討+PJの立ち上げ
②残業時間削減のための施策検討+実行指示
③部門の生産性分析+活用方法の検討
④社内の経費節減(光熱費、コピー代、交通費、タクシー代)の実行指示
⑤マニュアルの作成企画+メンバー編成+作成指示
7.【事業戦略×マーケティング】営業・営業管理
①既存顧客への他部門付加商品の提案(主に大型案件)
②新規提案先への営業(主に大型案件)
③部門内での営業進捗管理
④紹介発生のための施策の全体設計+実行管理
8. 【事業戦略×マーケティング】商品開発+マーケティング戦略
①自社の商品開発(5W2H)
②自社のメニュー設計+料金表作成
③外部連帯先との調整+深堀
④マーケティング施策立案
・どこからが管理職?
・チームリーダーは、みんなの前線に立って引っ張っていく
・管理職は、見守りながら方向性を示していく(必要な状況のみ指示を出す)
下記は役割のイメージになります。
・現実的にマネジメント100%の管理職は中小企業にはほとんど存在しない
マネージャーになってすぐ、マネジメントのみの業務は現実的に考えると厳しいです。いきなりではなく、段階的に実務委譲をしていく必要があります。
3.求める成果
・管理職になった時の勘違い・よくある間違い
下記を参考にしていただければと思います。
管理をしてしまうと、組織が傷み、全員が不幸になってしまいます。
なので、管理ではなくマネジメントをすることが重要です。
・当たり前のことではあるが、管轄組織の成果を最大化することが役割である
【成果とは何か】
Visionから落とし込んだ目標に対する結果です。
最終的には管轄組織ではなく全体をマネジメントをすることも役割になります。(全体最適・全体成果)
・管理職はプレイヤーではなく、主にメンバーの成果にコミットする
【メンバーのための時間を創ることが重要】
ひとは資産ではなく資本であるため、管理職はメンバーに「時間」を投資することでメンバーが最大限に能力を引き出すことが求められます。結果として、成果を出すことができます。
・フィードバック・コーチングが重要になる
下記の4点を意識した上で、フィードバック・コーチングをしていく必要があります。これらの要素が、今の管理職には特に求められています。
・強み、欠点
・キャリアの成功支援
・適材適所(適所適材が悪いわけではない)
・簡単に言うと自分を超える存在を育てる
フィードバック・コーチングについては下記を参考にしていただければと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はコース制度の基本②「管理職」についてご紹介させていただきました!
自分自身に問題点はないのか・自分がもっとできることはないのか、常識や当たり前に感じていることに疑問を持ち、常にアップデートしていくことが現代において大事なことなのかもしれませんね!
ここまでご覧いただきありがとうございました!