2024.07.29

12 コース制度の基本①「全体設計」 

12 コース制度の基本①「全体設計」 

Focus and Createは 「次世代につなぐいい会社を創りつづける」 
のVision実現のために、中小企業の経営者・役職者に向けた実践的なコラムをUPしていきます。 

今回は、コース制度の基本①「全体設計」についてご紹介します。 

1.コースとは何か? 

コースとは、「管理職以外のキャリアパスの構築」をできるようにするために必要なものです。 

一般社員から管理職・役員へと進んでいく道だけではなく、自身の専門スキルを高めることでその領域のプロフェッショナルとして活躍していただくコースを設けます。 

結果として社員が伸び伸びと働き、組織が活性化していくことを目的としています。 

また、入社して2〜3年ほど経過すると、どのようなキャリアを歩んでいきたいのかをだんだん考え始める方が多いのではないでしょうか? 

その際に、キャリアパスの選択肢を管理職だけに限定してしまうと、マネジメントを将来のキャリアとして考えていない社員は選択肢が無くなってしまいます。 

そこで、2つ目の選択肢として自分のスキルを磨くことでキャリアパスを切り拓くことができるコースを用意しておくことが重要になってきます。 

今の時代、「管理職」「マネジメント」といった言葉に拒否反応を示されるケースが多く見受けられます。なので、ぜひマネジメント部門以外のキャリアパスを作成することをおすすめします。 

2.一般社員・M・Pの設計を考える 

・管理職とはなにか?を今一度考える  

管理職に求めるものはなにか?具体的に何をやってほしいのか?をまとめる必要がある 

管理ですか?マネジメントですか?  

マネジメントとは具体的になにか?どのような役割をイメージしているのか?  

・管理職の設計として、なんちゃって管理職を作らない  

企業の中で係長・課長・次長・部長などがあるが、ただの役職名と給与を上げるためにポストのようなものを作ってしまいがちです。 

中小企業で人事評価制度は作る際には、中期的なイメージを踏まえて階層を増やしすぎないこともポイントです。 

・専門職を創るのは、社員のキャリアと会社の将来のためである 

今の世の中、マネジメントをしながら新たな専門的な領域を開拓していくというのはほぼほぼ難しいです ネットに情報があり、浅いレベルの情報ややり方などはあるからです。そのため、自社でさらに顧客に貢献していくために専門性を追求すべき領域があるのか?を考える必要がある。 

・現状そういった役割がほしいが、できていないことはないのか? 

研究段階からでもいいので、事業戦略として事業・サービスを開発・深耕していくためにも専門的な分野を創る必要がある。  
 

3.コースの基準をまとめる 

おそらく多くの会社が管理職と専門職で分ける必要があると思います。 

その際に、「2.」に記載したことをまとめていく必要があります 。 

ポイントとしては、下記を考えていく必要があります。 

マネジメントコース(Mコース) 

・どのような人材イメージでどのような位置づけなのか?  

・何名くらいの「組織規模」をマネジメントするのか?  

 また、その階層は現段階ではどのようなイメージになるのか?  

 どこからが管理職なのか?  

・管理職と言われる人たちの人物像はどのような人たちなのか?  

・具体的な役割はなんのか?  

・役割に対して権限は何なのか? 

プロフェッショナルコース(Pコース) 

・どのような人材イメージどのような位置づけなのか?  

・どのような専門領域があるのか?  

・専門領域において、どのように深堀りをしていってほしいのか?  

・専門領域をどのように組織に還元していってほしいのか?  

・具体的な役割は何なのか?  

・役割に対する権限は何なのか? 

上記を踏まえて、今後どのような給与設計にするのか?なども検討が必要です。 
下記がM・Pコースに求める役割や基準の一例になります。 

まとめ 

いかがでしたでしょうか? 

今回はコース制度の基本①「全体設計」についてご紹介させていただきました! 

キャリアの選択肢を広げることで社員の満足度を高めていき、社内の生産性アップにも繋げていきたいですね。 

ここまでご覧いただきありがとうございました! 

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