09 人事評価制度で実現したいことを言語化する
Focus and Createは「次世代につなぐいい会社を創りつづける」
のVision実現のために、中小企業の経営者・役職者に向けた組織人事の
実践的なコラムをUPしていきます。
企業が成長していく上での、1つのきっかけになるような記事を創っていきます。
今回のコラムでは「人事評価制度で実現したいことを言語化する」というテーマで記載します。
【はじめに】
人事評価制度をこれから構築していく、という企業・経営者に向けたコラムです。
今回のコラムでは、「人事評価制度で実現したいことを言語化する」の重要性について考えます。
前回のコラムでも問いましたが「人事評価制度をなぜ導入するのでしょうか?」
・離職率を下げるため?
・公平な評価をするため?
・給与の仕組みを明確にするため?
・業績UPのため?
・コスト削減(給与を下げる)のため!?
上記のすべては手段に過ぎず、目的ではありません。
本質的な目的を見失わず、まずはコンセプトを明確に言語化することが重要です。
【1.組織・人事の機能を考える】
組織・人事とは、Visionを実現するための機能であるのは間違いないと思います。
しかし実際には何なのか?目標達成のための手段、成果・パフォーマンスの最大化のための役割などが挙げられます。
ただ、人事評価制度を構築するのであれば組織や人事が本質的に何を意味するのか、その根源に立ち返る必要があるのではないでしょうか。あらゆることにおいて、Visionを達成するためには、人と人のコミュニケーションが鍵を握ります。
Focus and Createでは、「人と人とのコミュニケーションをデザインすること」を組織・人事の重要な機能と考えています。
【2.人と人とのコミュニケーションをデザインするとは?】
組織は人が創り、人が動かすものです。
組織や人事は、人間同士の関係性、コミュニケーションをいかに活性化し、それを組織の成長、発展につなげるかに尽きます。Visionを共有し、それを実現するためのコミュニケーションのデザインこそが、組織・人事の最も重要な機能ではないでしょうか。
・組織とは「人」が創っていく
組織とは、シンプルに人の集まりです。人が相互に作用し合う場、つまりコミュニケーションが行われる場です。このコミュニケーションが組織文化を形成し、組織の方向性を踏まえた制度や仕組みに反映されていきます。だからこそ、組織や人事はコミュニケーションをデザインする役割を担います。
・Visionと組織・人事の関係性を創る
組織のVisionは、その存在理由、目指すべき未来像です。そして、このVisionを実現するためには、組織内の各個人がどのようにコミュニケーションを取り、協力・行動していくかが重要になります。組織や人事の設計は、このVisionを実現するための重要な要素です。
Visionを踏まえて、どのようなコミュニケーションスタイルが組織にとって最適解を模索し続けることが求められます。
・コミュニケーションの仕組みを創る
組織や人事が果たすべき役割の一つは、コミュニケーションを円滑にし、促進するための仕組みを構築することです。従業員一人ひとりが持つ個々のVisionを明確にし、全員が同じ方向を向いて努力できるようにするために不可欠です。
・各個人の長所と才能を発揮する
組織や人事の究極の目的は、従業員一人ひとりの長所や才能を最大限に引き出し、それらが組織全体の目標達成に貢献するような環境を作ることです。各個人が自己実現できる場を提供することで、組織全体としても同じ方向へと力強く進むことができるのではないでしょうか。
【3.人事評価制度のコンセプトを言語化する】
Focus and Createは、人事評価制度のコンセプトを
組織のVision・個人のVisionを実現するために組織・個人を後押しするためのマネジメントツール
と定義しています。
また、下記を基本的な考え方としています。
①経営者・役員・社員それぞれが不幸にならないように組織の価値観を見える化・シェアすることで組織全体の対話・議論を活性化していく
②組織の対話・議論が活性化することで個人の将来設計・収入設計・目標設定が組織と融合していく
③上記によりエンゲージメントが高まり、個人のやりがいが醸成され結果として組織の業績アップも実現される
④コミュニケーションデザインとして、継続的なフィードバックとコーチングにより相互に成長をしていく組織を作る
⑤個人のVisionに応じた役割を新しく作っていく
また、上記を踏まえて、目標として下記が挙げられます。
いかがでしたでしょうか。
組織・人事とはなにか?をもう一度考えて言語化すること
そして人事評価制度のコンセプトを明確にして言語化すること
上記を実行することで、なんのために人事評価制度をやっているのか?という疑問に対して常に立ち返らせてくれます。また、新たに入社された社員にも説明ができ、結果として「運用」が継続していきます。そして運用が継続することで、Vision実現の一歩を歩むことができます。
人事評価制度は、「運用」を「継続」して「成果を上げること」は非常に難易度が高いことではありますが、一つ一つ着実に実行していきましょう。