2024.02.21

07 組織化3.0

07 組織化3.0

Focus and Createは「次世代につなぐいい会社を創りつづける」
のVision実現のために、中小企業の経営者・役職者に向けた実践的なコラムをUPしていきます。

企業が成長していく上での、1つのきっかけになるような記事を創っていきます。

今回は、組織化3.0【Vision実現型組織】の状態 シリーズ4/4についてお伝えしていきます。
「最強の組織」と言っても過言ではありません。 

組織化3.0の状態は、これまでの延長線上の業績アップではなく飛躍的な成長を遂げているはずです。正直この組織化3.0の状態の企業をほとんど見たことがありません。

とてつもないリーダーシップを役職者だけでなく、全社員が持っているというような状態であり、コミュニケーションにおいても「伝える」と「受け取る(聴く)」ができなければなりません。
また、人間力といった要素も非常に重要です。全員が成長志向で頑張っているというよりはそれがあたりまえの状態です。誰から強制されることもなく。

組織化3.0の状態では多くの社員が幸福感もあることでしょう。そんな組織づくりを目指していきたいですね。

1. 組織化3.0の抽象イメージ

【プラスの捉え方】
組織力最強×タレントマネジメント 
個々人が自律をして行動し、組織の成果最大化【マイナスの捉え方】
(明るい)宗教

組織化 3.0 とは「Vision 実現型組織」のことを指します。
この STEP の際には、ピラミッド型組織は維持しつつも、一般社員に裁量権を持たせています。社員は組織の在り方×軸を理解した上で、自律をしているため、その社員の判断を組織の判断とします。

ボトムアップ型の意思決定プロセスも存在しています。また、Vision・Valueが各個人レベルにも落とし込まれており、組織の心理的安全性も非常に高い状態になっています。そのため、組織のあらゆる社員が率直に意見を言うことができるため、あらゆる業務においても成功確率 UP、失敗確率 DOWN します。
この STEP の場合は、トップが「情報の仕入れ」などに費やせる時間がとても多いため、中長期的な事業展開まで見据えることができます。そして、高い成長率を維持するため加速度的に規模の拡大が進みます。基本的な考え方が「共創・共生」で全てのステークホルダーと幸福を掴んでいくということも重要視しています。

2. 組織化3.0【Vision実現型組織】の全体感

①概念
・【GREEN型組織】自律×Vision×Value

②概要
・ピラミッド型組織は維持しつつ、役職者問わず、社員に裁量権がある
・心理的安全性が非常に高く、全員が自ら学習し、意見を発言することにより足し算ではなく掛け算で組織の成果が最大化される
・個々人のミッションにもフォーカスがされており、全社的にコミュニケーションが活発化している
・ボトムアップ型組織の意志決定プロセスがある全てのステークホルダーを幸福にするということが根本的な考え方

③経営方針
・ボトムアップ ※OKRでいうObjectiveは当然にある

④人(社員)
・組織の共有された価値観をもとに判断し動く
・Vision共感した社員が集まっており、全員がそのVisionに向かってアクションを起こしている
・個々人の在り方・働き方まで尊重した上で、コミュニケーションができる

⑤組織
・ヒエラルキーはあるが役職者への権限移譲は当然のこと一般社員にも権限移譲がされている
・Vision実現のために全社横断的な組織が活発的に立ち上がり、各プロジェクトが成果を上げている

⑥情報
・全社員ができる限り同じ情報を持つように積極的に情報を開示

⑦評価
・価値観を浸透させるための評価
・自社の価値観を体現した社員を評価
・個人別もあるが、組織単位による成果を重視し、組織で目標を達成することに意義を持たせている
・個々人のVisionにもフォーカスはしている

⑧処遇
・組織でシェアをしていく処遇
・過度な格差をできる限り回避

3. 組織化3.0の戦略レベルのチェックポイント

「戦略」レベルのチェックポイントです。

【全社戦略】

①在り方
・ 全社員にVision・Valueが浸透・定着している
・ 社内コミュニケーションが活発なため、多様な価値観を受け入れる土壌がある

②会社の軸
・ 中長期的に実現するVisionがある
・ 実現することが困難と思われる目標にチャレンジしている
・ 方針を伝える場はあらゆる場で設計されている(日・週・月・四半期・年間)

③ブランド
・ ブランド(自社の提供価値)が言語化され、ほぼすべての社員に浸透・定着している

④DX
・ デジタルトランスフォーメーションに取り組んでいる

⑤リスクマネジメント
・ リスクマネジメントに対する意識が非常に高く
・ ほとんどの社員が相互で意思疎通・相互理解のためのコミュニケーションが発生している
・ 社会的責任などの企業倫理も含めたコンプライアンスを管理するためのガバナンスが強化されている

【組織人事戦略】

①組織デザイン
・ Visionを実現するために組織の形にはこだわりがなく、常に変化をしている
・ 実現をすることが困難なことにチャレンジできるようにヒエラルキーは保ちつつ、横断的組織でも成果を上げる

②組織文化
・ 心理的安全性は非常に高い
・ 自律しており、コミュニケーションが非常に活発的であるため自己の成長のための投資が組織の成長に直結する

③インテグリティ
・ インテグリティがある
・ ほとんどの社員が、当事者意識・期待されることを考えて行動・影響を考えて行動をする(70%〜80%程度)

④リーダーシップ
・ ほとんどの社員がリーダーシップを発揮している
・ 何事にもVisionを踏まえて責任者としての発言・行動をしている

⑤キャリア・キャリアパス
・ 社員のキャリアに関わる組織である
・ 新たなキャリアパスを社員が自ら提案し、実行をしている

⑥No.2
・ 取締役やCxOがリーダーシップを取っている
・ また、部門責任者は当然のことその部門におけるNo.2・No.3など人材の層が非常に厚い状態である

⑦役職者(管理職/専門職)
・ 役職者はリーダーシップを発揮し、Vision実現のためのマネジメントを行う
・ 成果を上げられることは当然のこと、価値観を浸透できる人材が役職者である
・ 多様なリーダーシップを使えるリーダーが多数存在しており、社員がやりがいを感じられるコミュニケーションができる状態である

⑧間接機能(総務/システム/人事)
・ 間接機能をとりまとめる役職者が存在している
・ HRトランスフォーメーションに取り組んでいる

【オペレーション】

①生産管理
・ 生産管理については、Vision実現のための仕組みするための改革を起こしている

②進捗管理
・ 進捗についてはシェアする発想である
・ 管理のためではなく、相互に助け合うための進捗管理である

③時間管理 
・ 時間管理については、当然のように生産性管理及びアクションは実施している
・ チーム単位・組織単位で協調しながら、全体の生産性を上げるようにフォローし合っている

④品質管理
・ 品質管理は、個々人が責任を持って高い品質を維持している
・ また、常に形式知化をするために常にディスカッションがされる仕組みになっている

4. 組織化3.0 6つのチェックポイント

組織化3.0の状態を目指すためのチェックポイントです!30名~100名規模で下記が達成できている組織は、今後間違いなく業界・その世界で著名な企業になっていることでしょう。今後の参考としていただければと思います!

①採用
・ 多様な価値観を受け入れる土壌ができているため、新卒・中途・プロフェッショナルなどバランスよく採用がされている

③育成
・ 相互成長が基本であり、上下関係なくお互い教え合うことで個人の成長そして組織の成長に寄与させている
・ 役職者への研修も充実させており、リーダーシップを取れる社員の育成に注力している
・ また、コミュニケーション設計(対話・フィードバック・承認)を行い、パフォーマンスが上がるような設計している

③定着
・ エンゲージメントは、組織の成果につながるように個人のやりたいことが完全にマッチングしており非常に高い状態である
離職率も10%未満を維持できている
・【やりがい】は非常にあり、一見実現不可能だと思われる事柄に取り組んでいる
・【組織への共感】は非常に高く、組織に対して、共にVisionを実現していくために組織に所属している
・【チームワーク】非常に高く、それぞれが価値観を理解し、伝える・受け取るができている
・【健康的な職場】働き方は多様化しており、それぞれが自律をしている働き方で自由に働いている、また、カルチャーフィットをしている
・【処遇】実力主義ではあるが、個々人の長所を活かすための仕組みになっており、職種に応じた市場価値に応じた年収設計などがされている
・ 人事評価制度は、OKRを中心にMBOも複合的に活用したりするなど、コミュニケーションがより活発になるように設計されている

④システム(制度)
・ 個々人が倫理観を持ち合わせているため、ルールは必要最小限である
・ あたりまえの価値観を合わせるためのルールとして活用されている

⑤労務
・ 労務管理は徹底されており、働き方はできる限り個々人に合わせた働き方になっている

⑥情報共有
・ 会議体は、Vision実現のための会議体にブラッシュアップされており、1on1MTGなど実現が困難な目標を達成するための会議体に変化している

まとめ

いかがでしたでしょうか?
シリーズ最終の組織化3.0の状態でした!組織を拡大していくことは必須ではあると思いますが、そこに所属している社員が幸せなのか?という部分にもフォーカスしていきたいですね。
ひとりひとりの「やりがい」にフォーカスをして組織を創り上げることは非常に難しいことです。しかし、その難しさを克服して成長した組織は最強で最高かもしれません。ぜひこれから数年かけて作り上げて行きたいですね!

シリーズ最終回でしたが、
ここまでお読みいただきありがとうございました!
今後も引き続き「組織化」に付随するテーマで投稿していきますので、組織にご興味がある方はぜひご覧いただければと思います…!
ありがとうございました!

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